2005年05月12日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 地球温暖化 大学・研究機関 環境技術 生態系・生物多様性
富士通、富士通研究所、東レの3社は2005年1月13日、世界で初めて、環境への負荷が少ない植物系素材の大型プラスチック筐体を共同で開発し、富士通の2005年春モデルのノートパソコン「FMV-BIBLO NB80K」に採用したことを発表した。
これまで3社は、植物系素材を筐体に適用し、用途を拡大していくために、難燃性と耐熱性の改善に取り組んできた。しかしながら、原料であるポリ乳酸(トウモロコシやジャガイモなどのでんぷんや糖類を発酵して得られる乳酸を原料にした、植物由来のプラスチック)は、ガラス状の硬い状態からゴム状に変わる現象が起こるガラス転移温度が低いために成形が困難であり、大型筐体への適用や量産性の向上が課題となっていた。
新材料は約50%が天然素材なので、石油資源の消費を減らすことができ、ノートパソコン筐体に採用した場合、従来の石油系樹脂と比べて、ライフサイクル全体でのCO2排出量を約15%削減できる。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/01/13.html
登録日時: 2005/05/12 10:46:45 PM
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