3R・廃棄物

2004年10月29日

 

2004年版循環型社会白書、不法投棄に焦点

Keywords:  3R・廃棄物  政府  政策・制度 

 

環境省は2004年5月、04年版「循環型社会白書」を刊行した。当白書は2000年に制定された循環型社会形成推進基本法に基づき毎年出されているもので、廃棄物・リサイクル問題を中心に、循環型社会形成に向けた取組について記述している。

04年版では、循環型社会構築の障害となっている不法投棄をテーマに、その現状や影響、行政、企業、国民の取組を詳細に取り上げている。産業廃棄物の事例では、既に対策が始まっている香川県豊島の場合、不法投棄された廃棄物約47万m3、支障を除去する費用総額約450億円。青森・岩手県境の場合、約88万m3、費用は655億円を要するなど、環境に与える影響だけでなく経済的損失も大きい。

廃棄物の不法投棄に関する苦情件数は年々増加しており、2002年度には約1万4千件に上っている。その内74%は一般廃棄物に関わるもので、日常生活に伴う粗大ごみなどの不法投棄が増えている。

政府は、不法投棄撲滅を最重要課題の1つと考え、対策に力を入れており、「国、地方公共団体、事業者そして国民それぞれが、この問題についての関心を高め、全体として連携しながら、取り組むことが必要」としている。



http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/junkan/h16/index.html




登録日時: 2004/10/29 05:05:17 PM

英語記事はこちら


 


 

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