3R・廃棄物

2004年04月23日

 

使用済みテニスボールで、静かな教室環境を

Keywords:  3R・廃棄物  NGO・市民  教育 

 

世界中のスポーツ愛好家と共に、持続可能な社会づくりを推進するNPOグローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)は、スポーツ用品のリユーズ推進活動として全国の学校に使用済みのテニスボールを提供するマッチング活動を行っている。2004年春には「提供数延べ100万個!」を達成。

ボールやバット、ラケットなど、使用済スポーツ用品の処理には費用も環境負荷も大きくかかるが、日本国内のテニスボール使用量は1年間で約3,000万個。ほとんど廃棄処分されている。

この使用済みボールに切り込みを入れて、子どもたちの学校での机や椅子の脚にはめ込むことで、机や椅子を移動する際の音がとても静かになり、子どもたちの集中力やコミュニケーションに資する。この活動によって、スポーツ用品のリユーズによる環境負荷軽減と、教育現場での学習環境の向上という2つの社会貢献ができる。

2000年2月にこの活動をはじめて、4年間で全国のテニス協会・連盟・クラブ、学校テニス部、企業のテニスサークルまで308団体が協力。当初は聴覚障害児のいる小学校への配布から始めたが、現在では、全国の小中学校から提供依頼を受け、これまでに全国で566校にテニスボールを提供している。

グローバル・スポーツ・アライアンスは、地球環境と共存するスポーツ文化の創造と循環型社会づくりに貢献することを目的とした「スポーツを愛する地球の仲間たち」によるネットワーク。理事には、プロゴルファーの青木功氏やプロテニスプレーヤーの松岡修造氏なども名を連ねている。



http://www.gsa.or.jp/jp/index.shtml




登録日時: 2004/04/23 11:48:04 AM

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