3R・廃棄物

2004年02月12日

 

廃蛍光灯リサイクル、広がる

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  化学物質  政府  政策・制度 

 

JFE環境株式会社は、廃蛍光灯リサイクルの能力増強を図るため新工場を建設し、2004年1月末に稼動予定であることを発表した。近年、高まりつつある廃蛍光灯リサイクルへの社会的な要請に応える。新工場では、従来は処理が難しかった環形蛍光灯、その他コンパクト形蛍光灯等の処理を可能とし、あらゆる形状の蛍光管のリサイクルに対応する。

日本国内では年間約60,000トン(3.5億本)の蛍光灯が廃棄されていると見られており、リサイクル率は10%強とされている。しかし、2001年7月には、経済産業省によるリサイクルガイドライン対象商品に蛍光灯が追加指定され、また最近のISO14001活動の普及により、特に事業系蛍光灯のリサイクルの動きが活発化している。

同社は、今後の拡大が見込まれるリサイクル需要に対応すべく、設備能力の増強に着手。現在、年間2,500トンの処理をフル操業で行なっていまるが、新工場の建設によって処理能力を年間5,000トンに拡大する。

リサイクルは、水銀の大気放散による環境汚染を防ぐため、廃蛍光灯を割らずにそのままの形で集荷し、処理施設で電極部とガラス管部を分離し、乾式方法により水銀と蛍光粉を回収する。

蛍光粉に残った水銀は真空蒸留装置で回収、ドイツの提携精錬会社に原料として売却し再利用する(バーゼル条約に基づく承認を取得のうえ輸出)。蛍光灯の最大構成物質であるガラスは酸洗浄・乾燥し、建材向け(軽量骨材、グラスウール等)に再利用。また、電極部は、破砕・選別工程により、金属、プラスチックに分別し、それぞれ原料として再利用することで、完全リサイクルをめざす。




http://www.jfe-steel.co.jp/release/2003/12/031208.html




登録日時: 2004/02/12 09:38:33 PM

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