3R・廃棄物

2003年09月27日

 

ホタテ貝殻でシックハウス対策

Keywords:  3R・廃棄物  企業(非製造業)  化学物質 

 

2003年4月1日、北海道稚内市にホタテ貝殻のリサイクルを推進する会社JAY・チャフローズ株式会社が誕生した。ホタテ貝殻のゼロエミッションの推進と新産業創出を目的として、2002年3月に誕生した産・学・官が連携する組織「JAYクラスター会」の活動成果の第1号。

JAYクラスター会の研究により、ホタテ貝殻を粉砕・焼成処理してできるセラミックスが、有害化学物質やCO2を軽減させ、抗菌・防虫効果などに優れていることが明らかになった。そこで同社ではこのセラミックスを利用して、シックハウス対策となる建材や、人体に安全な抗菌剤などの開発を進めていく。また酪農・家畜業からの糞尿処理対策にもセラミックスの活用が期待されている。

同社では、2005年3月までに宗谷管内に、管内から排出されるホタテ貝殻を粉砕、焼成処理、製品製造を行う工場を建設し、同年4月から操業の予定。

現在ホタテ貝殻は、北海道全体で年間約20万トン(水産系廃棄物の4割)、同社が位置する宗谷管内で年間約5万トンが発生している。牡蠣の養殖や鶏の飼料、土壌改良剤などとしてリサイクルされているのは、全体の約4割にすぎず、その適正処理や有効活用が望まれていた。









登録日時: 2003/09/27 11:51:50 AM

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