3R・廃棄物

2003年07月30日

 

折れた野球の木製バット、箸に再生

Keywords:  3R・廃棄物  NGO・市民  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  生態系・生物多様性 

 

野球の木製バットを再利用して作られた箸が、2003年4月から首都圏の百貨店で販売されている。箸の名前は「かっとばし!!」。

折れたバットは、NPO法人アオダモ資源育成の会が全国のプロ・アマ野球関係団体からリサイクルの原材料として集め、お箸のトップメーカー、株式会社兵左衛門に一括搬入。ここで折損バットは箸に生まれ変わる。1本のバットから加工できる箸は平均4膳ほどしかないため、販売は数量,期間ともに限定販売。

日本の木製バットの出荷数は、輸入材を含めて年間20万本を超える。プロ野球や大学野球の公式戦などでは、年間約10万本以上の木製バットが使用され、その内の数万本が折損する。これまですべては焼却廃棄されてきた。

プロ野球のバット素材の大部分は「アオダモ」というモクセイ科の温帯性広葉樹で、九州から北海道まで広く分布している落葉高木である。特に北海道にあるアオダモはバット材として最良といわれているが、成長までに60年から70年かかるうえに、植林がほとんど行なわれてこなかった。

このためNPO法人アオダモ資源育成の会が、北海道の里山に植林し、保全活動をおこなっている。箸の売上げの一部は兵左衛門「アオダモとともに青少年の育成を考える基金」として、急激に減少してきたアオダモの育樹、育林と青少年の育成のために充てられる。



http://www.aodamo.net/


http://www.hyozaemon.co.jp/


登録日時: 2003/07/30 09:37:39 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ