2003年06月02日
Keywords: 3R・廃棄物 エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 企業(非製造業)
近畿日本鉄道、帝人ファイバー、帝人デュポンフィルム株式会社の3社は、近鉄が回収した使用済みの定期券や回数券等カード類を、ポリエステル原料に生まれ変わらせる新たな循環型リサイクルシステムを構築し、2003年3月20日より導入した。鉄道業界初の試み。
近鉄の各駅で回収したポリエステルフィルム製の使用済み定期券や回数券等カード類(年間約200万枚、約3.6トン)は、これまで産業廃棄物として焼却して処理していたが、今回の新循環型リサイクルシステムでは、高度な精製技術を使って、石油から製造する原料と同じレベルの高純度ポリエステル原料(テレフタル酸ジメチル:DMT)に戻す。
原料に戻すことにより、無限にリサイクルが可能(再生回数が無限回)となる。当面は、回収したDMTは、PETリサイクル繊維の原料として用いる。
今回のシステムにより、『フィルム to 繊維』が実現したが、近い将来、DMTを使ってフィルムを生産し再び定期券に戻す『フィルムto フィルム』を実現する予定。
登録日時: 2003/06/02 09:12:55 AM
英語記事はこちら