2003年02月02日
Keywords: 3R・廃棄物 エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業)
YKK㈱とユニチカグループは植物由来のポリ乳酸を主成分とした完全生分解性の面ファスナーを世界で初めて共同開発、2003年1月より発売すると発表した。
面ファスナーは、衣料や鞄、車両のヘッドレストカバーなど産業資材分野でも幅広く使われているテープ状の留め具。高度な製造・加工技術が要求されるため、これまでは石油由来の合成繊維・樹脂製のものしかなく、環境負荷の低い素材を使った製品の開発が求められていた。
両社が発売する面ファスナーは、通常の環境下では分解せず、長期間の使用が可能。使用後にコンポストに入れると数日以内に形が崩れはじめ、数週間で堆肥となる。また、土中に埋めた場合にはゆっくりと分解が進み、数年後に土に還る。
用途としては、電気関係の配線や農業・土木分野で使われている結束用のバンドとして、また使い捨て衣料、特に病院関係や食材製造現場で使われる面ファスナーの需要に応えたいとしている。両グループ合計で初年度8千万円、次年度2億円、3年後には5億円の売り上げをめざす。
主原料であるポリ乳酸樹脂(生分解性プラスチック)は、トウモロコシなどの植物からでんぷんを抽出、発酵させることにより製造される。
http://www.ykk.co.jp/japanese/corporate/g_news/2002/20021204.html
登録日時: 2003/02/02 07:51:02 AM
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