3R・廃棄物

2003年01月15日

 

ゴミ排出量を75%以下に 環境省の環境保全活動の目的と目標

Keywords:  3R・廃棄物  政府  政策・制度 

 

環境省は、ISO14001に基づいて、目的を設定し、3ヶ月ごとに達成状況を確認しているが、このたび、12の目的ごとに目標および年度目標を立てた。

ISO14001は、事業者が自主的に環境保全のための目的設定・実施・チェックを行い、継続的に環境負荷を軽減するための環境マネジメントシステムの国際規格。環境省は、ISO14001の認証を中央官庁では唯一取得している。ちなみに、2002年10月末現在の地方自治体のISO14001認証取得件数は397件(日本には47都道府県3,233市町村
がある)。

今回環境省の定めた12の目的は以下のとおり。
目的1 グリーン購入を実施すること
目的2 再生紙の使用を進める。特に初めて使用する木材パルプ量を13年度水準より増加させない
目的3 低公害車の導入を進め、平成16年度までにすべてを低公害車とする
目的4 事務所の単位面積あたりの電気使用量を、平成18年度に平成13年度比概ね90%以下とする
目的5 フロン系冷媒の排出抑制を進める
目的6(目標1)公用車で使用する燃料使用量を平成18年度に平成13年度比概ね85%以下に減らす
目的6(目標2)公用車の使用実態を精査し、共用化によって台数削減をはかる
目的7 超過勤務の削減等により、タクシー使用量を削減し、大気環境への負荷を低減する
目的8 廃棄物の発生抑制、リユース・リサイクルを進め、廃棄物総量を平成13年度比で18年度に概ね75%以下にする
目的9(目標1)用紙使用量を節減し、平成18年度の使用量を13年度水準に維持する
目的9(目標2)ペーパーレスシステムの確立をはかるため、情報システムの整備を進める
目的10 上水節減の励行
目的11 受注業者に対して、環境保全活動の実践を働きかける
目的12 環境省出先職員及び環境省職員が自主的に環境保全活動を進めることを支援する

環境省の平成13年度の環境マネジメントプログラムの達成状況を見ると、公用車24台中14台(58%)が低公害車となっており、平成11年度比で電気使用量は7%減、公用車の燃料使用量も16%減。また、タクシーの使用抑制によって、排出する炭素・窒化酸化物ともに平成11年度比9%減となっており、同時にタクシー使用料を2,100万円削減することができた。その一方で、用紙使用量は平成11年度比18%増となっており、目標は未達である。




http://www.env.go.jp/info/manage/


環境省がISO14001を取得 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/17-j


登録日時: 2003/01/15 08:47:01 AM

英語記事はこちら


 


 

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