2013年01月17日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(製造業) 地方自治体 大学・研究機関
北九州市は2012年3月より、潮流のスピードが最大で毎秒4.8メートル程あり、国内でも有数の潮流が速い海峡である関門海峡の潮流エネルギーを活用した発電の実証実験をおこなっている。潮流発電は、潮の流れをブレード等で受け、風力発電と同じ原理で発電するしくみ。
定格電力1.4kWの実験機を、関門海峡に面するニッカウヰスキー門司工場桟橋先に同社の協力を得て設置し、国立大学法人九州工業大学、独立行政法人国立高等専門学校機構北九州工業高等専門学校等の協力も得ながら実験を進めている。
実験開始直後は水車だけで回転を行い、流れてきた海草の絡まり等のトラブルを検証。その後トラブルを取り除いた形でブレードを発電機に接続し、発電設備を実際に動かすことにより発電やブレードの状況などのデータ収集、課題の抽出を行い、その解決のための検討が行われている。2012年12月末時点では、改善の途上ではあるが、良好な結果が得られつつある。
発電した電力については、市民へのPRに活用するため、ニッカウヰスキー株式会社門司工場にある赤レンガ倉庫前の花壇でのLEDイルミネーションを2012年12月7日に開始した。2013年3月末まで点灯し、発電量や充放電の状況についてのデータを収集する予定。
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