2012年11月12日
北九州市は2012年4月から、同市八幡東区で、電力需要が高くなることが予想される日(翌日の予想最高気温が30度以上となる場合)に電気料金を変動させる「ダイナミックプライシング」の実証実験を行っているが、7月5日、翌6日の予想最高気温が31度となったことから、同日のピーク時間帯の電気料金を引き上げると発表した。「ダイナミックプライシング」が発動されるのは、実験開始以来初めて。
「ダイナミックプライシング」の目的は、電気料金の変動により需要側に電力需要のピークカット、ピークシフトの行動を促すこと。
7月5日は、集合住宅74戸と水素実証住宅7戸を対象に、翌日のピーク時間帯(13時~17時)の電気料金を通常の1キロワット時あたり15円から同50.1円に引き上げることを決定。各家庭に設置しているスマートメーターを経由し、その旨を宅内表示器に通知した。電気料金の変動が各家庭の電力使用状況に与える影響を検証する。
関連のJFS記事:
北九州市、ダイナミックプライシング実証事業を2012年度に開始
4地域で「次世代エネルギー・社会システム実証」事業開始