北九州市、ダイナミックプライシング実証事業を2012年度に開始

北九州市東田地区：Copyright 北九州市

世界の環境首都を目指す福岡県北九州市は、電気料金単価を季節別・時間帯別に変化させることで、エネルギー需要家の省エネ・ピークカット・ピークシフトの行動を促す、ダイナミックプライシングの実証事業を2012年度に開始する。2011年６月23日に経済産業省で開催された次世代エネルギー・社会システム協議会で明らかにしたもので、同市が2010年度から2014年度にわたり実施している北九州スマートコミュニティ創造事業の一環。

ダイナミックプライシングでは、年度初めに設定した季節別時間帯別単価パターンに、翌日の需給予測にもとづく係数を乗じて単価を設定して通知する。それに加えて、緊急時単価を予め設定しておき、予測しえなかった変動が発生した場合にはリアルタイムでこの緊急時単価を通知して適用する。

実証事業は、新日本製鐵が天然ガスコジェネレーション発電施設(32メガワット)による電力を200世帯の住宅、および70事業所に供給している同市東田地区で行われる。

北九州スマートコミュニティ創造事業では、ダイナミックプライシング、スマートメータ設置、インセンティブプログラムなどを実施する。また、域内総電力需要の10％を風力発電、太陽光発電などの新エネルギーで供給する。これらの事業により、需要家がエネルギー管理に参加すること、市内他地域に比べて二酸化炭素排出を50％削減すること、新エネルギー大量導入時においても周波数や電圧の変動を一定範囲内に維持することを目指す。

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登録日時：2011/10/17 06:00:15 AM