北九州市、低炭素化技術研究の戦略指針を発表

北九州市と財団法人北九州産業学術推進機構（FAIS）は2011年１月19日、同市における今後の低炭素化技術研究の方向性を示す指針「先導的低炭素化技術研究戦略指針」を発表した。

北九州市では、環境モデル都市として、「環境」をキーワードにした様々な施策を重点的に推進している。今回の指針は、それらの取り組みを技術開発面からサポートし、「低炭素化技術の研究拠点の形成」と「低炭素化を軸にした地域産業の振興」を図るために策定した。

指針では、３つの目指す社会像（エネルギー、水・食糧、リサイクル）を設定した上で、「地域ポテンシャルの活用」等の３つの視点から、目指す社会像の構築に必要となる９つの技術分野に戦略的に取り組む。具体的には、「複合的地域エネルギーの最適化」「省エネ型移動・居住」「大気汚染対策等のアジア地域への適応化」等の９つの技術分野について、今後５年間で10の研究会を発足させ、75件の研究開発プロジェクトの創出を目指す。また、低炭素化技術の研究開発への助成制度も新設する。

これらの取り組みは、大学・公的研究機関・FAISによる「（仮称）企画推進部会」が母体となり、産官学一体体制で推進していく。

北九州市など、太陽電池モジュールのリサイクルに関する研究を開始（関連のJFS記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/030264.html

登録日時：2011/05/18 06:00:15 AM