2012年10月18日
Keywords: 再生可能エネルギー
世界の風力発電の導入が急速に拡大している一方で、日本国内では近年、連系可能量の制約により導入量の多い地域では募集容量が制限され、希望者に対する抽選や入札が行われていたり、立地に伴う各種制約がある中でのRPS法による売電価格の低迷と将来へ法制度の不透明感、さらには世界的な設備需要の増加や日本固有の設備仕様による導入コストの上昇などで事業採算性が悪化していて、単年度導入量が低迷している状況にあります。
さらに、2012年度に開始された新しい全量全種の固定買取価格制度を睨んで、制度開始前の様子見と、補助制度の見直しの影響などが出ています。
国別の風力発電導入量や導入促進の政策などは以下の通りです。
国名 | 導入量 (MW) |
累積導入量 (MW) |
政策等 | |
1 | 中国 | 17,631 | 62,364 | 固定価格買取制度(全量) |
2 | アメリカ | 6,810 | 46,919 | 州毎の政策(主にRPS)と 連邦政府のPTC(Production Tax Credit) |
3 | インド | 3,019 | 16,084 | |
4 | ドイツ | 2,086 | 29,060 | 固定価格買取制度(全量) |
5 | イギリス | 1,293 | 6,540 | |
6 | カナダ | 1,267 | 5,265 | |
7 | スペイン | 1,050 | 21,674 | 固定価格買取制度(全量) |
日本 | 168 | 2,501 | RPS法* |
参考資料:
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※ 本ページでは前回からの変更点をイタリック体で表記しています。