エネルギー・地球温暖化

2010年03月26日

 

新方式バイオエタノール製造実証施設が竣工 3社が協力

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  大学・研究機関  政府 

 

稲わらや麦わらなどのソフトセルロースからバイオエタノールを製造する国内初の実証施設が、2009年11月30日に竣工、本格稼働を開始した。三菱重工業、白鶴酒造、関西化学機械製作の3社がそれぞれの持つ技術を生かし、農林水産省のソフトセルロース利活用技術確立事業の一環として、兵庫県明石市で建設を進めてきたもの。

代替燃料バイオエタノールは、穀類などの食用作物を原料とするものがほとんどで、食品価格高騰の誘因のひとつとなっているが、今回の実証工場では生産効率の悪さが難点となっていたセルロース系の非食料植物を原料としている。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同開発した新方式を採用して効率的な生産を行い、コストの低減をはかることが可能になるという。また精製時に発生する副産物を安全に農地へ還元できるようにするなど、国内農業との共存も視野に入れている。

今後3社は関係企業・団体と協力して実証試験に取り組み、2010年末までに1リットル当たり90円以下のコストで製造できる技術の実証を目指していく。

非食用植物によるバイオエタノール製造 2015年をめどに共同研究(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028958.html
バイオエタノール製造実証施設が竣工
http://www.mhi.co.jp/news/story/091130188.html

登録日時:2010/03/26 06:00:15 AM

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