2008年07月16日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 再生可能エネルギー 環境技術 省エネ
2008年2月、日立プラントテクノロジーは、省エネ熱源システム<クールアシストシステム>(商標登録出願中)の開発を発表した。長年にわたる経験とノウハウをもとに、フリークーリングの運転と停止の切り替えロジックを数値化することで、省エネルギー運転の自動制御を実現した。フリークーリングとは、冷却塔でつくった冷水を活用して冷凍機の運転をサポートする方式。従来は、最も低い温度に合わせて冷凍機を運転していたが、この方式により用途(負荷)に応じた温度の冷水が供給可能となった。
同システムでは、外気条件や負荷条件に応じて、冷凍機のみ(夏季)、冷凍機+フリークーリング(中間期)、フリークーリングのみ(冬季)といった運転モードの自動切り換えが可能。負荷に応じて冷水温度別に冷水系統を分けることで、冷水の適温化を実現。さらに、冬季だけでなく中間期に運転していない冷却塔をフリークーリング用冷却塔として活用することで、冷凍機とフリークーリングの併用運転が可能となり、フリークーリングの長期間利用も実現し、冷熱源設備の運転エネルギーを約30%(当社比)低減。
さらに、冷凍機や冷却塔の容量・台数、外気条件、熱負荷、イニシャルコストなどを入力すると、年間エネルギー消費量や回収期間を算出可能なシミュレーションツールを開発し、設計支援と顧客の導入に当たっての投資判断に活用できる導入効果シミュレーションツールを同時に開発。
登録日時: 2008/07/16 04:58:51 PM