2006年12月15日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 企業(非製造業) 環境技術
大成建設は他企業と共同で、白色腐朽菌の作るリグニン分解酵素を利用してダイオキシンで汚染された土壌を浄化するバイオ技術の新手法を開発した。2006年内の実用化を目指し、土壌浄化事業の展開を図る考え。
ダイオキシンで汚染された土壌の浄化は、これまで、掘削して産業廃棄物として処理するか、土壌焼却などの熱分解法によるものが一般的で、バイオ技術を利用する浄化は時間もかかり、効率の点で実用化が難しかった。今回開発された新技術は、白色腐朽菌を使用してリグニン分解酵素を製造し、その酵素液を最適条件下で効率よく土壌中のダイオキシンに作用させるもの。
自然界で木を腐らせる菌として知られる白色腐朽菌が生成するリグニン分解酵素は非常に酸化力が強く、さまざまな有機化合物を分解することができる。そのため白色腐朽菌を使って、DDTのような農薬、PCB、ダイオキシンなど幅広い有機系の環境汚染を浄化する研究が多方面で進められている。
http://www.taisei.co.jp/
登録日時: 2006/12/15 05:32:42 PM
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