2006年09月27日
Keywords: 再生可能エネルギー 大学・研究機関 環境技術
神奈川大学は2006年7月12日、同大学の田嶋和夫教授が中心メンバーである産学連携プロジェクトチームが開発した「スーパー・エマルション燃料」を、6月に実車を用いて実験した結果、10%-15%程度の燃費向上と次期排出ガス規制値を満たすことが確認できたと発表した。
同年10月1日より順次適用される新規制値は、世界で最も厳しいレベルのもので、従来規制と比較し、窒素酸化物(NOx)で25-45%、粒子状物質(PM)で15-50%、炭化水素(HC)で33-60%強化される。
開発された新燃料は、水と油を混ぜるエマルジョン燃料の一種で、従来の界面活性剤を使用する乳化法と全く異なる三相乳化法の開発により実現したもの。この乳化法は、柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用力(ファンデルワールス引力)を利用し、多種類の油種に対応し、安定性の優れる燃料を生成する。
http://www.kanagawa-u.ac.jp/13/pressrelease/pdf/060712.pdf
登録日時: 2006/09/27 11:59:06 AM
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