エネルギー・地球温暖化

2006年08月09日

 

環境省、バイオディーゼル燃料を4年後に倍増へ

Keywords:  再生可能エネルギー  政府 

 

環境省は、2006年5月30日にとりまとめた輸送用のエコ燃料の普及拡大についての報告書で、種類ごとのエコ燃料導入量の目安を設定したが、その中で現状の生産量が5千キロリットルと推定されている国産バイオディーゼル燃料(BDF)の2010年度の導入量を1-1.5万キロリットルとした。

BDFは軽油代替の代表的なエコ燃料で、植物油等を熱化学的変換によってエステル化して作られる。休耕田や転作田で菜の花を栽培してナタネ油を生産し、食用油として利用した後にその廃油を回収してBDFの原料として利用する「菜の花プロジェクト」が滋賀県東近江市をはじめ全国102箇所(2006年2月時点)で行われている。京都市では一般家庭やホテル・飲食店・食品工場から回収した廃食用油からBDFを生産し、市バスやゴミ収集車の燃料としている。

環境省は2005年4月に閣議決定された京都議定書目標達成計画に掲げた原油換算50万キロリットル相当の輸送用バイオ燃料導入に取り組む検討を進めてきた。報告書は国内で発生する廃食用油40万トンのうち一般家庭から発生する14万トンをBDFの原料として想定している。現状ではその9割以上が家庭ゴミ、台所排水として廃棄されているため、回収を「広がりをもった取り組みとしていく必要がある」と指摘している。



バイオマス会議、国内外で開催される (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1297-j


登録日時: 2006/08/09 06:03:53 AM

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