エネルギー・地球温暖化

2006年03月26日

 

バイオマス会議、国内外で開催される

Keywords:  再生可能エネルギー  大学・研究機関  政府 

 

環境省は、バイオマス資源を原料とする燃料(エコ燃料)の大規模導入と石油燃料代替に向けての具体的な道筋を明らかにし、その実現に向けての対応方策を検討するため、「エコ燃料利用推進会議」を設置し、第1回会合を2005年12月13日に一般公開で開催した。バイオエタノールなどの輸送用のバイオマス燃料についての評価などを行い、今後の大規模導入に向けての具体的な対応策や道筋を検討した。

日本では、京都議定書において2008年から2012年の期間において温室効果ガス総排出量を1990年の基準年より6%削減することを約束しており、目標達成計画にはバイオマスエネルギーなどの新エネルギーが盛込まれている。最近の原油価格の高騰を受け、バイオマスなどの非化石燃料に対する注目や期待も高まっている。

日本国内のみならず、2005年12月13-15日にはバイオマス・アジア・ワークショップ(第2回)がタイで開催された。これは独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)が事務局であるバイオマス・アジア リサーチ・コンソーシアムと農林水産省「バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議」事務局がタイとの共催で行なったもの。

アジアには地球上の4割以上のバイオマス資源が眠っていると言われるとともに、今後の経済成長や人口増加などに伴うエネルギー消費量の増加、温室効果ガス排出量の増加が危惧されている。産総研は、バイオマス有効利用によるCO2削減に向けてアジアの力を結集し、持続可能な循環型社会の構築、ポスト石油時代の環境調和型産業の育成、農業・漁業の活性化を目指す。研究開発では、日本およびアジアの技術移転・知的財産戦略、国際標準化戦略などの構築を図る考え。



http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20051206/pr20051206.html


http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=6618


登録日時: 2006/03/26 09:04:29 AM

英語記事はこちら


 


 

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