エコ・ソーシャルビジネス

2006年06月02日

 

三菱自動車、植物由来樹脂と竹繊維の内装部材でCO2を削減

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  地球温暖化 

 

三菱自動車は2006年2月14日、植物由来樹脂である「ポリブチレンサクシネート(PBS)」に竹の繊維を組み合わせた自動車内装用樹脂材料を、愛知県産業技術研究所の協力を得て開発したと発表した。同部材の試作品を石油由来樹脂のポリプロピレン(PP)と比較した結果、ライフサイクル全体のCO2排出量は約5割以上削減できた。

同社は、自動車の内装部品に使用されている石油由来樹脂や木材ハードボード等の代用品として、植物由来樹脂や生長の早い植物繊維といった循環型資源に着目し、2004年より開発を進めてきた。

今回の主材料であるPBSは、コハク酸と1,4-ブタンジオールを主成分とする植物由来樹脂で、コハク酸は、サトウキビやトウモロコシなどの糖から発酵化学により製造される予定。剛性を向上させるため、このPBSに竹の繊維を組み合わせた。竹は数年で生長するため、通常の木材資源と比較して、持続的な供給が可能な資源で、生育地域は日本、中国、東南アジアなど広範囲に渡るため、入手性にも優れている。

同社は、このPBS+竹繊維をはじめ、独自の植物由来樹脂技術の総称を「グリーンプラスチック」と名付け、新材料の開発と実用化を目指す考え。



http://www.mitsubishi-motors.co.jp/pressrelease/j/corporate/detail1420.html




登録日時: 2006/06/02 06:47:33 AM

英語記事はこちら


 


 

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