2006年02月20日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 化学物質 環境技術
2005年10月19日、日本製紙は読売新聞社と共同で光触媒である酸化チタンをコーティングした新聞用紙「光触媒新聞用紙」を開発したと発表した。この用紙は、太陽等の紫外線が当たる場所に置いておくと、タバコ、汗、ペットの臭いなどの生活臭を分解し、空気を浄化できる。光触媒技術の新聞用紙への応用は、世界で初めての試み。
従来の技術では、光触媒反応により紙自体の品質が劣化するという問題があったが、同社はこれを軽減し、空気清浄効果と印刷適性の両立に成功した。オフセット輪転印刷機による高速印刷に対応可能で、インキの着肉性も良好。広告、ポスター、カレンダーとしても利用できる。
酸化チタンは太陽や蛍光灯の光で化学反応を引き起こす光触媒の働きを利用し、空気中の有機化合物やシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドも分解できる物質。化学的に安定で環境に無害なため、有効な光触媒として注目されている。
登録日時: 2006/02/20 10:50:08 AM
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