エネルギー・地球温暖化

2005年04月14日

 

川崎重工、少量の木くずで稼働する発電システムを開発

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  環境技術  生態系・生物多様性 

 

川崎重工業は、製材所から発生する木屑や間伐材などの木質バイオマス(生物資源)をエネルギー源とした発電システムの開発に成功した。日量数トン程度という比較的少量の木質バイオマスを対象としたシステムの開発は世界で初めて。

木質バイオマスは、利用時に排出する二酸化炭素はその植物が大気中から固定したものであるという「二酸化炭素中立」の特徴を持ち、地球温暖化防止に寄与するクリーンなエネルギー資源の一つとして、その利用拡大が求められている。しかしながら、大量に収集・輸送することが困難であるため、小規模で高効率なエネルギー転換技術の開発が求められていた。

同発電システムでは、木質バイオマスを加圧流動層ガス化炉内でガス化し、多量のタール分を含む生成ガスをそのままガスタービンで燃焼して発電を行う。同規模の直接燃焼・蒸気タービン発電方式に比べ、約3倍(約20%)の高効率発電が可能となる。

このシステム開発は、2005年3月末に完了予定の研究開発プロジェクトとして、2001年度から実施されてきた。2005年4月以降には、出力150キロワット規模の実用化試験設備を高知県の製材所に建設し、実用化試験を行う予定。





登録日時: 2005/04/14 09:13:13 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ