エネルギー・地球温暖化

2005年01月20日

 

北海道美唄市で雪冷房への取り組みが広がる

Keywords:  再生可能エネルギー  地方自治体  地球温暖化 

 

日本北部に位置する北海道で、雪をクリーンな「冷熱エネルギー」として利用しようという取り組みが広がっている。年間積雪が8メートルを超えるほどの豪雪地帯にある美唄市(人口約3万人)では、雪国の特性を生かした自然エネルギーを開発しようと、地元産学官で共同研究を進め、1998年より「雪冷房プロジェクト」を始めた。

雪を活用した雪ビジネスを目指し、実際に人が生活する集合住宅への雪冷房を計画。1999年には雪冷房マンションが完成、さらに2000年には老人介護施設であるコミュニティーホーム、2002年にはケアハウス、そして2003年には公営の温泉施設が完成している。

雪冷房は、冬季の雪を貯雪庫のなかに保存し、夏場に雪の熱を利用して冷房するもので、システムとしては、雪表面と空気を直接触れ合わせて冷たい空気を送り込む「全空気循環式」と、雪解け水を冷熱源とする「冷水循環式」があり、それぞれの特徴を生かして組み合わせて設計されている。

いずれも従来の冷房機のような排熱、フロンガスの使用などがなく、運転にかかる電気代は約40%削減でき、除雪費用も削減できる。美唄市では、今後さらに、医療施設、老人ホーム、ホテル、オフィスビルなどへの導入を検討したいとしている。



http://www.net-bibai.co.jp/eneken/




登録日時: 2005/01/20 01:30:14 PM

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