2005年01月09日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 環境技術
帝人は、2004年9月10日、光でも土でも分解するプラスチックの開発に成功したと発表した。
従来、光分解性を付与したポリエチレンが農業資材等に使用されているが、光で分解しても環境中に残るという問題がある。本プラスチックはPET(ポリエチレンテレフタレート)をベースとし、トウモロコシ等のバイオマス由来生分解性成分と光分解促進成分を加えることで、光だけでなく土中の微生物で分解する生分解性を有するもの。
PETがベースであるため、回収したペットボトルを原料として利用できる、また既存の生分解性樹脂より高い耐熱性(融点セ氏205度)や機械特性があり、電子レンジで加熱できる等の特徴を有するため用途の拡大が期待できる。
本樹脂は2004年3月に生分解性プラスチック研究会の「グリーンプラ認定」を取得した。特性を生かした食品包装容器、農業用資材(不織布シート、フィルム)等の製品化を進め、2年後を目処に市販する考え。
登録日時: 2005/01/09 02:56:19 PM
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