2004年11月01日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 環境技術 省エネ
大手機械メーカーの栗本鐵工所は、固体高分子型燃料電池(PEFC)で駆動する国内初の燃料電池車椅子を、台湾のAPFCT社と共同で開発した。2004年6月に横浜で開かれた第15回世界水素エネルギー会議でデモンストレーションと試乗会を行い高い関心を集めた。
同車椅子は高さ約0.9メートル、幅0.6メートル強、重さ約80キログラムで最大積載量は100キログラム。座席シート下に水素と酸素が反応して発電する発電装置を設置。さらにその下に円筒形の水素吸蔵合金ボンベ3本を搭載している。
PEFCの出力は250ワットで、車椅子の最高時速は6キロ。水素をフル充填すると理論上10時間走行できる。これをもし従来のバッテリーで動かすとなるとバッテリーだけで50キログラム以上となる。同社は今後、さらに燃料電池システムの軽量化、高性能化を進め、実走行10時間以上を達成して、2005年度の商品化を目指す。
同社は2003年から台湾の燃料電池システムメーカー、APFCT社と技術提携を行い、小型移動体の研究に取り組んできた。シルバーカー、スクーターについても2004年内に試作品が完成する見込み。
http://www.kurimoto.co.jp/
登録日時: 2004/11/01 03:41:45 PM
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