エコ・ソーシャルビジネス

2004年08月31日

 

東京精電 ポータブルサイズの燃料電池システムを開発

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  環境技術  省エネ 

 

東京精電は小型の燃料電池システム「FCAC-1000」を開発した。燃料電池を搭載したバックアップ交流電源として初めて実用的な可搬型サイズを実現。重さは72kg、サイズは縦380mm、横600mm、高さ610mm。

同システムは、水素を使った燃料電池で直流発電を行い、その電気を二次バッテリーに蓄電しながら、コンバータ・インバータ制御ユニットで交流電気へと変換するしくみで、配線のないアウトドアや、非常災害時の予備電源、停電作業時の交流電源として使用できる。

反応生成物は水のみでクリーンであり、振動も騒音も発生しない。燃料電池は大同メタル工業のものを使用。加湿器等の補機類が不要なデッドエンド系バッシブタイプと呼ばれる水素供給方式を採用することで、小型、軽量、低コスト化を実現した。

水素の貯蔵は、水素の再充填が可能で、高圧ガス容器に比べ安全といわれている水素吸蔵合金ボンベを使用し、6本のボンベで、250W出力時に約2.2時間の発電ができる。ボンベを増設すれば更に運転時間を延長できる。

水素供給のインフラ、水素取扱いに対する安全性の確保、燃料電池セルのメンテナンスなど解決すべき課題もあり、一般発売は未定であるが、燃料電池実用化と水素エネルギー社会の実現への一歩となりそうだ。



http://www.daidometal.com/index2.html


登録日時: 2004/08/31 11:32:23 AM

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