エコ・ソーシャルビジネス

2004年07月26日

 

灯油を燃料とする家庭用燃料電池システムの実証試験を開始

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  企業(非製造業)  環境技術  省エネ 

 

新日本石油と荏原バラードは、「灯油を燃料とする1kW級家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC)システム」の実証機を共同で開発し、このほど、新日本石油精製・横浜製油所内で、世界初となる実証試験を開始した。

灯油はエネルギー密度が高くまた経済性に優れた燃料であるので、灯油使用の燃料電池は高いコストメリットが期待されるとして、かねてより共同開発に取り組んでいたもの。新日本石油の高度な触媒技術を基盤とする灯油改質技術、最新鋭の燃料電池スタックを使用した荏原バラードの燃料電池システム技術、そして荏原製作所の製造技術を結合させることで、様々な技術的課題の解決を目指してきた。

今回開発した1kW級家庭用燃料電池システムの実証機は発電効率33%を達成、目標としている発電効率36%の目途を得ている。同機のサイズは幅1.0m、高さ0.9m、奥行0.3m。

今後、3社は、より高い発電効率・熱回収効率(総合効率目標:76%以上)と小型化を目標とした共同での製品開発体制を強化し、2006年度中の商用機販売開始を目指す。




登録日時: 2004/07/26 12:21:27 PM

英語記事はこちら


 


 

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