エネルギー・地球温暖化

2004年07月19日

 

国内最大の太陽光発電設備、完成

Keywords:  再生可能エネルギー  大学・研究機関  環境技術 

 

産業技術総合研究所がつくば市の同研究所内に建設中だった「つくばセンター太陽光発電設備」が、2004年4月に完成した。本設備により年間100万kWh(一般家庭約300世帯の年間電気使用量に相当)のクリーンな電気が供給され、二酸化炭素の排出量が年間約300トン削減される見込み。

当設備は国内最大規模となる定格出力844kWの分散型太陽光発電システムで、導入された太陽電池パネルは、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、ヘテロ接合型、アモルファスシリコン型の4種類。総面積は約6500平方メートルにのぼり、サッカーグラウンド一面分に相当する。研究所内に電力を供給すると共に、対環境性と省エネルギー性を実証・評価する。

日本は2000年から太陽光発電の生産量と導入量で世界一になっているが、本設備は最新太陽光発電技術を一堂に集め、世界に向けてアピールするためのパビリオンと言える。また、運転特性記録計測器と気象計測器が設置されており、多面的な特性評価が可能。

日本の2010年における太陽光発電の導入目標は、現在(64万kW)の約7倍の482万kWである。目標達成の過程で、太陽光発電システムが地域コミュニティに集中的に導入されていくことが予想され、このメガワット級発電システムが先駆的なモデルとなることが期待される。




http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2004/pr20040427/pr20040427.html




登録日時: 2004/07/19 12:00:02 PM

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