市民社会の動き

2004年01月28日

 

山村と都市を結ぶ、元気モリモリネットワーク

Keywords:  市民社会・地域  NGO・市民  生態系・生物多様性 

 

MORIMORIネットワークは、同ネットワーク代表の山縣睦子氏が経営する「山縣農場」の一部を開放し、森林・林業を通じた山村地区と都市地区の交流活動を行っている。

近年、都会の機能一辺倒の住環境から、緑や水などの自然の価値が論じられ、山村に目が向けられるようになった。物質の豊かさから心の豊かさを求め、森林に関心をもつ都会の人々が増えている。しかし、その森を育てる山村の人にまで思いを馳せることは少ない。そのような背景をもとに、山村と都会に暮らす人々を結ぶべく、1996年MORIMORIネットワークが誕生した。

山縣農場で行われる「植樹祭」では、都会の人が自ら育てた苗木を持ち寄り、植林を行う。林業に携わる人から森林整備技術を学び、植樹だけでなく下草刈りや枝打ちなど、森を育てるために必要な作業も体験する。毎年家族連れを中心に100名ほどの参加があり、都市部と山間部の人々が交流を深めている。

今後は、山村と都市を見つめ直そうと、両地区の人々の意識や暮らしの実態調査を行い、特に高齢化社会に向けての課題提出と、解決への提案をしていく予定。MORIMORIネットワークは、「21世紀の森林づくりは、都市部と山間部が主体的に関わってこそ創造できる」と考えている。







登録日時: 2004/01/28 09:19:32 AM

英語記事はこちら


 


 

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