エコ・ソーシャルビジネス

2003年11月15日

 

軽くて折り曲げできる太陽電池

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  再生可能エネルギー  環境技術 

 

昭和電工株式会社は2003年9月16日、軽くて折り曲げが可能な太陽電池の電極用材料、酸化チタンペーストのサンプル出荷を開始したと発表した。

折り曲げが可能なこの電池は、色素増感型太陽電池(DSC)と呼ばれ、色素が光を吸収した際に電子の移動が発生し、酸化チタン等の半導体粒子の電極に流れて発電する仕組み(光電変換)。現行のシリコン型太陽電池(電卓などに使われている)と比較して、製造が容易で安価であることが特徴。

従来、光電変換性能発揮のためには、電極用酸化チタン粒子に対して500℃近い熱処理が必要なため、その電極の基板にはガラスが用いられていた。今回樹脂フィルム基板(PET樹脂)にも適用可能な低温成膜型DSC用酸化チタンペーストの開発に同社が成功した。

折り曲げが可能な樹脂フィルム基板に、酸化チタンペーストを塗布・乾燥という方法で酸化チタン膜を形成する。帽子・傘・ブラインド・テントなど身近な生活環境関連製品や車両などに使え、携帯発電機能として期待される。






登録日時: 2003/11/15 11:45:04 AM

英語記事はこちら


 


 

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