福岡市、節水推進条例を制定

福岡市議会は、2003年７月４日、全国でも初めてという「節水推進条例」を可決した。12月１日から施行される。

福岡市は毎年のように水不足に悩んでおり、渇水のひどかった1978年には、287日間も給水制限が行われ、1994年にも大渇水で水不足に苦しんだ。市では、このような渇水の経験から、節水コマなどの機器の普及や市民の意識啓発に取り組んできた。

今回制定された条例では、新築の床面積5000平方メートル（市の中心部では3000平方メートル）以上の大型建築物には雨水や下水を浄化した再生水を利用する雑用水道の導入を義務づけた。建築主は「節水計画書」を提出しなければならない。違反事業者については勧告をし、勧告に従わない場合には公表する。