2003年10月17日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 化学物質 環境技術 生態系・生物多様性
徳島県にあるベンチャー企業、バン(株)は、青竹を爆砕して繊維を取り出し、それを綿状に加工する技術を開発した。竹を耐圧容器に入れ高温、高圧の水蒸気で蒸した後、一気に中の蒸気を放出して常圧にもどす「爆砕」処理をほどこし、竹の繊維を取り出す。その繊維を高速のミキサーにかけ加工すると、きめの細かい綿状にすることができる。
竹繊維はアンモニア、エチレン、ホルムアルデヒドなどを吸収し、また防菌、防湿効果を持つ。この技術開発により、環境に有害な化学物質に代わる安全な天然素材として広い分野での竹繊維の利用が期待される。壁材、壁紙、不織布、布団綿などでの利用のほか、竹繊維は軽くて強いのでガラス繊維に代わる素材としても注目されている。ガラス繊維と違い、使用後の粉砕が容易で焼却時に炉を傷めることもない。
木材は育成に50年以上かかるのに比べ、竹は3-5年で成長する。竹の利用が木材製品の代替にで広がれば、森林資源の保全にもつながることになる。
http://www.nmt.ne.jp/~toban/
登録日時: 2003/10/17 11:46:43 AM
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