2002年09月19日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 化学物質 大学・研究機関 環境技術
環境ホルモン(内分泌かく乱物質)のビスフェノールA(BisA)を含んだ水溶液に入れると、その分子を取り込んで自らの体積を小さくする特殊なゲル(ゼリー状の軟らかい物質)を、関西大の宮田隆志助教授(高分子化学)らのグループが開発した。
これは、周囲の状況を感知して、膨らんだり縮んだりする「インテリジェントゲル」(知能を持つゲル)の一種で、世界中で開発競争が進んでいる新素材。従来のものは、温度や酸性度(pH)などの単純な環境変化を感知するのみだった。
今回の開発により、環境ホルモンを取り込んで縮む性質を利用して、体積の変化で環境ホルモンの有無を調べる検査キットや、環境ホルモン除去剤などの応用が期待されており、製品化に向けた研究が進んでいる。
登録日時: 2002/09/19 03:01:41 PM
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