エネルギー・地球温暖化

2017年10月14日

 

経済産業省、「スマートコミュニティ事例集」を発表

Keywords:  エネルギー政策  再生可能エネルギー  省エネ 

 

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スマートコミュニティ事例集

経済産業省は2017年6月23日、地域内のエネルギー需給を総合的に管理し、エネルギーの利活用を最適化する取組を行うスマートコミュニティの普及を図るため、先行事例の中から事業概要などをまとめた「スマートコミュニティ事例集」を発表した。

同事例集には、複合市街地5例、工場2例、戸建住宅、集合住宅、商業施設、教育施設、オフィス各1例、合計12例が収録されている。各事例に導入されている、太陽光発電、蓄電池、コージェネレーションシステム(CGS)、エネルギーマネージメントシステム(EMS)、自営線、熱利用(CGSの廃熱以外)の設備をアイコン化し早見表に示している。

上記の設備すべてを導入している事例は、第二仙台北部中核工業団地(宮城県黒川郡大衡村)である。トヨタ自動車グループを中心とした11法人が組合員となって、自家発電設備を活用した工業団地内企業へのエネルギー供給及びエネルギーマネジメント事業を行う。

コージェネ排熱は、175℃の蒸気(塗装工程)、98℃の高温水(植物工場の暖房)、67℃の低温水(空調加温、排水処理槽加温)としてカスケード利用する。この結果発電と熱利用を合わせたコージェネのエネルギー総合利用効率は、冬場で最大80%に達する。導入前に比較し2015年度の省エネ性は21.3%削減、環境性(省CO2)は27.4%削減となった。

長期にわたり停電する非常時には、コージェネの余剰電力を地域防災拠点の大衡村役場等へ供給する。

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