幸せ・レジリエンス

2017年02月05日

 

NPO法人POSSE、若者自身の手で格差社会に切り込む!

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イメージ画像:Photo by pmbbun.

NPO法人POSSEは、職場の問題に取り組むと同時に、若者自身がこれからの社会のあり方の決定に参加していくための団体として、2006年に結成された。20代を中心に40~50人のメンバーで運営している。

結成当時、格差問題が雇用状況の悪化の問題として語られることは少なく、「若者の意識の変化」が非正規雇用労働者やワーキングプアを増加させる要因だとされていた。こうした状況を若者自身の手で打開しようと、労働法を大学のゼミで学ぶ大学生が中心となってPOSSEを発足し、労働相談活動を始めた。

労働相談活動では、相談者から職場の状況を確認し、法律や制度を使ってどのように違法状態を解決できるのかを助言する。未払い賃金の請求方法、労働災害保険の申請方法、パワハラを止めさせるための方法などの情報を提供。単に違法状態を指摘するだけではなく、精神面などのサポートを含めて、問題状況の改善のため全面的な支援を行っている。

POSSEでは、年間およそ3,000件の相談に対応。世田谷区が若者の職場定着支援のために発行している「若者JOB手帳」でも相談窓口として紹介されている。今後も労働相談活動を続け職場の問題に取り組むと共に、調査活動を基に政策提言を行い、貧困問題の解決や持続可能なライフスタイル、文化など、多様な現代社会の問題解決に取り組んでいく。

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