環境省　2010年の環境産業、市場規模69兆円、185万人雇用

環境省が2012年５月15日に公表した「環境成長エンジン報告書」によると2010年の環境産業の市場規模は前年度比４％増の約69兆円、雇用については前年度比３％増の185万人となった。同報告書は、「2010年版環境産業市場規模推計」と環境保全が経済成長を牽引する動きを分析するため、国内環境産業の現状・展望を総合的に整理したもの。

成長要因としては、環境産業の供給側の技術力、ビジネスモデル、製品・サービスの本来機能・コストの競争力、地域資源・人的資源、外部連携・人的ネットワークを挙げ、需要側では政策、各主体の意識・行動の変化、経済環境の変化、海外需要の高まりを挙げている。

環境産業成長の政策として、供給側に対しては技術開発促進、補助・税制や金融、地域資源の活用、海外市場開拓、規制緩和などの支援策、また需要側に対しては、規制や標準化、補助・税制、情報的支援、公共調達支援などの需要喚起策が有効としている。