エネルギー・地球温暖化

2012年08月09日

 

浮体式洋上風力発電施設の技術基準を制定

Keywords:  再生可能エネルギー  政府 

 

国土交通省は2012年4月23日、浮体式洋上風力発電施設の普及促進に向け、安全確保のための技術基準を制定したことを発表した。この技術基準をもとに、浮体式洋上風力発電施設の国際標準化を日本が先導し、関連産業の国際競争力を高めつつ、普及拡大を図ることを目的としている。2013年までに、具体的な設計手法、性能評価方法等を定める設計指針(安全ガイドライン)が策定される予定。

同基準は、浮体式洋上風力発電施設の安全性の検討を行い、船舶安全法に基づき構造や設備の要件について定められた。同基準で定められたふたつの安全確保のうちの一つは「単体での安全確保」で、50年間に起こりえる暴風、風浪に耐える構造及び強度、設計上の使用期間を踏まえた適切な腐食対策、風や波により転覆しないこと等。もう一つは「非常時の安全確保」で、万が一、係留索が1本破断した場合でも、施設が漂流しない係留方法、地震及び津波の影響についても考慮すること等。

日本では、東日本大震災の影響もあり、風力発電への期待も大きく、特に洋上風力発電は広大な空間と安定した風環境のため、促進が求められている。現在、震災復興事業のひとつとして、福島沖において浮体式洋上ウインドファーム実証研究事業が2012年3月より開始されている。

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登録日時:2012/08/09 06:00:15 AM


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