エネルギー・地球温暖化

2011年07月29日

 

静岡県 伊豆の温泉発電導入へ向けて調査を実施

Keywords:  再生可能エネルギー  地方自治体 

 

JFS/Local Gov't Studies Feasibility of Hot Spring Power Generation
Copyright 静岡県


静岡県企業局は2011年2月、伊豆地域の温泉発電事業導入について可能性調査を実施した。温泉熱などエネルギーの地産地消を促進し、エネルギー分野での地域の自立を促進することを目的としたもの。温泉発電の導入は地域のイメージアップにつながり、観光分野への波及効果も期待できる。

近年、地熱発電では熱水の持つ熱エネルギーを低沸点の二次媒体に伝えて蒸気をつくり、その蒸気でタービンを駆動させて発電するバイナリー方式が用いられている。そのうち、温泉発電は高温の温泉を利用する発電システム。熱交換後の冷却水を給湯や暖房のために利用でき、温泉の枯渇の心配がなく、施設のエネルギーコストやCO2排出量低減にも役立つもので、事業者にもメリットが大きい。

源泉の温度や流量、発電設備の能力などを検討した結果、伊豆地域には温泉発電事業の可能な候補地があることが分かった。ただし、さらに詳細な分析が必要で、補助制度、エネルギー買取制度、規制緩和など、今後の国の動向も重要な要素となる。さらに事業形態についても具体的な検討を行う予定。

新潟県・松之山温泉で温泉発電の実用化に向けた実証研究へ(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030122.html

登録日時:2011/07/29 06:00:15 AM

English  

 

参照元

平成22年度地域新エネルギー・省エネルギービジョン策定等事業
重点テーマ:伊豆地域地熱発電(バイナリー方式)事業導入可能性調査
(温泉発電事業導入可能性調査)報告書:概要版 静岡県企業局
https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download1200.nsf/
A8398BA17B85EA5049257853008214AD/$FILE/gaiyou.pdf

静岡県企業局
http://www.pref.shizuoka.jp/kigyou/


 

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