政策・制度・技術

2011年02月13日

 

JFEエンジ、コスト半減のCO2分離・回収技術を開発

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  地球温暖化 

 

JFEエンジニアリングは2010年11月18日、二酸化炭素(CO2)をほぼ常温・常圧でハイドレート化し、分離・回収する技術の開発に世界で初めて成功したと発表した。既存技術に比べコストは半分になる。

CO2を含む水を低温・高圧(例:5℃、圧力2.2Mpa以上)にすると、CO2のみがシャーベット状の固体(ハイドレート)になり、分離・回収が可能になるが、コスト的に実用化が困難とされていた。

新技術は、CO2を微細な気泡にして水と混合し、微量の「ネオホワイト」を加えると、CO2 のハイドレート化を促進できることから開発された。「ネオホワイト」は同社が新エネルギー・産業技術総合開発機構と共同開発し、商品化した蓄熱媒体で、7℃程度でハイドレートを形成する。ベンチ試験(3トン/日)では、18℃、0.11Mpa(1.09気圧)でCO2をハイドレート化でき、分離・回収ができることを確認した。

同社の試算によると、実プラント規模ではCO2トン当たりコストは2500円程度で、既存技術の化学吸収法と比べ半分程度になる。今後30~100万トン/年のプラントを前提に、大型設備での実証試験を目指す考え。

東芝、パイロットプラントでCO2分離・回収技術の実証試験へ(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028844.html

登録日時:2011/02/13 06:00:15 AM

English  

 

参照元

二酸化炭素の超低コスト分離・回収技術を世界で初めて開発
~独自の「ネオホワイト・ハイドレート法」で、コスト半減を実現~
http://www.jfe-eng.co.jp/release/news10/news_e10015.html


 

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