エネルギー・地球温暖化

2011年01月02日

 

工学院大学 縦軸風車による高性能小型風力発電を実用化へ

Keywords:  再生可能エネルギー  大学・研究機関 

 

JFS/Kogakuin University to Put Wind Power Generator with VAWT into Practical Use
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工学院大学は2010年9月2日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2010年度「新エネルギーベンチャー技術革新事業」として、岩手県の工藤建設との共同で、縦軸風車の風力発電設備の実用化に向けた産学連携による研究を開始したと発表した。

今回開発する直線翼縦軸風車は、風向きの影響を受けない垂直軸タイプの風車で、日本の風に適している。従来のプロペラ型風車に比べシンプルな構造で、制作が簡単であり、コストや静音性の面からも優れているものの、普及させるには実用的な発電効率を得ることが課題とされていた。

工学院大学では、10年以上前から直線翼縦軸風車に着目し研究を重ねた結果、翼の性能を向上させる乱流形成促進装置を考案し、垂直軸風車の風力発電に関する特許を取得、家庭用電力をまかなうだけの高い発電効率を得る目途が立ったとしている。

一方の工藤建設は、経営方針に「再生可能エネルギーで未来を開く」を掲げ、1997年より風力発電システム開発の事業を始め、垂直縦軸風車を開発・販売してきた実績がある。今後は実用化に向けて両者それぞれの技術と経験とを組み合わせ、この縦軸風車を市街地のビルや個人住宅に対して、設置可能な低価格で提供することを目指す。

日本の再生可能エネルギーの現状(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029812.html

登録日時:2011/01/02 06:00:15 AM

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