2010年05月19日
農林水産省は2010年2月18日、「農業新技術2010」を発表した。同省では、農業の競争力強化、農産物の安定供給・自給率向上等の課題解決のため、農業関係の試験研究機関による農業技術に関する研究成果の中から、早急に生産現場に普及すべきものを毎年選定して公表している。
「農業新技術2010」には、「省エネルギー技術を活用して低炭素農業の実現」「付加価値の高い農産物生産」「飼料自給率向上」「環境に優しい病害防除」についての新技術が選定されている。
「省エネルギー技術を活用して低炭素農業の実現」とは、施設園芸作物に対応した温度管理技術、被覆資材や加温技術等を組み合わせることにより、品質を確保しつつ石油燃料使用量を30%以上削減できる総合的省エネ技術。
試算例によると、トマトのハウス栽培では、局所加温、きめ細かい温度管理、保温により燃料削減率37%、CO2排出削減量6トン(10アール当たり、以下同じ)。イチゴでは同様にして、燃料削減率48%、CO2排出削減量12トン。バラ栽培では、ヒートポンプを組み合わせた室内暖房、温度管理、保温により燃料削減率64%、CO2排出削減量44トン。
「農業新技術2010」の選定について
http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/100218_1.htm
登録日時:2010/05/19 06:00:15 AM