エネルギー・地球温暖化

2008年12月18日

 

ベランダで太陽熱を利用 低コストなソーラー給湯システムでCO2削減

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(非製造業)  大学・研究機関  省エネ 

 

JFS/Balcony solar panel
Copryright (独)建築研究所、東京ガス(株)


独立行政法人建築研究所と東京ガス(株)は、新たな太陽熱利用のひとつとして、ソーラーパネルと給湯器とを組み合わせた低コストの「次世代型ソーラー給湯システム」を共同で研究開発している。2008年2月には公開実験を行い、多くの関心を呼んだ。

住宅用エネルギー消費における給湯用の割合は約30%と、最大の使用割合になっており、この分野における省エネルギーが強く求められている。同システムは、集合住宅の手すりに設置するタイプのソーラーパネルと給湯器を組みあわせたもので、日本で初めてとなる手すり一体型給湯ユニットである。

手すりソーラーコレクターで温めたお湯を貯湯タンクに蓄え、ある一定以上の湯温の時にはガス給湯器は燃焼せずに直接給湯する。低温になった場合でも水道水よりは高い温度の水が供給されるため、ガスの消費量は少なくて済む。実験により、1住戸あたり給湯器の効率を最大で20%、平均13%向上できることが証明された。4人家族の標準的な使用で年間1万円程度のガス使用料の削減が期待できる。

現在使用されているシステムの価格は20万から50万円であるが、同システムではパネル2枚と貯湯タンク等の組み合わせで10万円程度を目標としている。今後は、2009年度中に集合住宅用の商品化を行い、戸建て住宅用やより大規模なシステムへの展開をめざす考え。

「次世代型ソーラー給湯システム」の検証実験を開始
http://www.kenken.go.jp/japanese/information/
information/press/20080215.pdf

独立行政法人 建築研究所
http://www.kenken.go.jp/index.html

登録日時: 2008/12/18 06:07:54 AM

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