2008年08月17日
Keywords: 再生可能エネルギー 大学・研究機関 政府
独立行政法人水産総合研究センターは2008年3月25日、東京海洋大学ほかとの連携により、海藻類等からのバイオエタノールの単位重量あたりの生産収量を初めて明らかにした。
同センターらは、水産庁の「水産バイオマスの資源化技術開発事業」予算により、2007年度から海藻等を原料としたバイオエタノール生産技術の研究を開始した。その成果として、同大学浦野教授と同センター内田主任研究員らのグループは、海藻(アオサ)や水生植物(ホテイアオイ)を原料として発酵法によりエタノールを生産する際の、単位重量あたりのエタノールの収量を、アオサで乾燥重量の10%、ホテイアオイで乾燥重量の16%と確認した。
国土面積は小さいが、経済水域の面積は世界6位の日本にとって、海洋を生産の場にしたバイオエタノール生産技術の開発には大きな期待が寄せられる。今後はエタノール収量の向上が実用化への鍵と考えられる。
http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr19/200325-3/
日大 藻類の遺伝子を組み込み、植物の光合成を増強 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1909-j
登録日時: 2008/08/17 11:59:58 AM