2008年07月04日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(製造業) 企業(非製造業) 政府 食糧
三井造船は2008年2月25日、全国農業協同組合連合会(JA全農)から受注した年産1000キロリットルのバイオエタノール製造プラントの建設を新潟市北区で開始すると発表した。原料はイネ。スウェーデンのケマトア社と技術提携したエタノール連続発酵プロセスを採用し、副生する発酵残さを容易に飼料・肥料化することができる。同年12月に完成・試運転の予定。
JA全農は、2005年度から、エタノール原料とするため飼料用多収穫品種のイネ栽培に取り組んできたが、2007年度に農林水産省「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」に採択された。本事業では、5年間にわたり新潟県内において原料栽培からエタノールの製造、エタノール混合ガソリンの販売までを一貫して実証する。
実証目標は、イネ生産量年間2250トン、10アール当たり800kg以上、エタノール製造量年間1000KLによって、エタノール3%混合ガソリン(E3)を年間3万3000KL製造・販売するほか、発酵残さの飼料化、籾殻の有効利用など。
本事業により、水田農業の振興、特に休耕田や畑作物への転換が困難な水田を有効に活用するとともに、地域の農地・水・環境を将来にわたって良好な状態に保全することが期待されている。
http://www.zennoh.or.jp/ZENNOH/TOPICS/release/20/02/200221.htm
http://www.maff.go.jp/j/press/2007/20070601press_1.html
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http://www.japanfs.org/db/1866-j
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http://www.japanfs.org/db/1905-j
登録日時: 2008/07/04 07:02:05 PM