エネルギー・地球温暖化

2008年06月29日

 

富山県立大、らせん水車でのマイクロ水力発電システム開発中

Keywords:  再生可能エネルギー  大学・研究機関 

 

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Copyright 富山県立大学 瀧本 裕士助教授

富山県立大学瀧本裕士助教授の研究室では、2001年よりらせん水車を用いたマイクロ水力発電システムの研究を進めている。らせん水車は、大正時代に富山県砺波市の鍛冶職人によって作製されたもので、水車の羽根がらせん状の構造をしている。

簡便性と経済性に優れていたことから全国的に普及し、戦前まで重要な農業動力源として脱穀作業や藁加工作業に用いられてきたが、戦後になって機械化の進展に伴い、その数は激減した。

同研究室で開発したらせん水車の効率は60%程度。下掛け水車のような在来水車の効率は10%から30%程度のため、らせん水車の効率はそれに比べて高く、実用化に向けての期待ができる。近代水車に近い効率(80%以上)をめざして水車の改良を進めている。

らせん水車は、これまでの水車では未開発レベルでの低落差・低流量での発電が可能で、適用箇所が多く存在すると期待されている。同研究室では街灯や、通信電源、災害時の非常用電源、農業の生育管理用電源などを用途とした小規模な発電を考えている。



http://www.pu-toyama.ac.jp/renkei/img/intro/tpu_intro_025.pdf




登録日時: 2008/06/29 10:29:38 AM

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