エコ・ソーシャルビジネス

2008年04月17日

 

パタゴニア、完全循環型リサイクルが可能なジャケット開発

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  3R・廃棄物  企業(製造業) 

 

パタゴニア社(米国本社および日本支社)は2007年12月12日、完全循環型リサイクルが可能な防水透湿性ジャケットの開発に成功したと発表した。このジャケットの素材には、帝人ファイバーのリサイクルポリエステル、東レのナイロン6を使用し、リサイクルのプロセスにも、両社それぞれのケミカルリサイクル技術が用いられている。

同社は、2008年秋冬シーズン用のリサイクル可能な防水透湿性ジャケットとして、リサイクルポリエステルを用いたスキー・スノーボード用ジャケット、およびナイロン6を用いたアルパインクライミング用ジャケットを展開する予定。世界12カ国の2,000店に及ぶ小売店、ならびにパタゴニアメールオーダー、ウェブサイトを通じて販売される。

同社は、2010年までに、製造する全ての製品を、リサイクル可能、またはリサイクル素材を用いて製品の製造を行うという目標を掲げている。その目標を達成する過程として、完全循環型リサイクルが困難な製品ラインのひとつである防水透湿性ハードシェルについて、帝人ファイバーと東レが構築したケミカルリサイクルシステムを活用することにより商品化を実現した。

これらのリサイクルシステムでリサイクルポリエステルを使用した場合、石油から新たなポリエステル原料を作るのに比べて、消費エネルギーを約80%節約し、二酸化炭素(温室効果ガス)排出量を約80%削減できる。ナイロン6を用いた場合も、石油から新たなナイロン6原料を作るのに比べて、消費エネルギーを約70%節約し、二酸化炭素排出量を約70%削減できる。



パタゴニアと帝人、共同で完全循環型衣料品リサイクルを展開 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1199-j
規格外品を有効活用 東レとパタゴニア (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1668-j


登録日時: 2008/04/17 11:15:33 AM

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