エコ・ソーシャルビジネス

2007年12月20日

 

ソニー、ぶどう糖で発電するバイオ電池を開発

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  再生可能エネルギー 

 

ソニーは2007年8月23日、ぶどう糖の分解作用で発電するバイオ電池を開発したと発表した。ぶどう糖を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物の仕組みを応用して発電を行うもので、試作品は1辺の長さが39ミリのキューブ状。容量は40ccで、最大出力はバイオ電池として世界最高の約50mWを達成した。

ぶどう糖の水溶液をエネルギー源とし、マイナス極でぶどう糖を酵素で酸化分解する際に電子と水素イオンを取り出す。プラス極では空気中の酸素を取り込み、電子と水素イオンによる還元作用で水を発生するという電気化学反応で電気エネルギーを取り出すしくみ。

マイナス極にあるタンクにエネルギー源となるぶどう糖溶液をたらすと、電気が発生する。ソニーは、このユニット4つを直列に接続し、メモリータイプのウォークマンを作動することに成功した。

ソニーでは、ぶどう糖は地球上に豊富に存在するため、環境にやさしい将来のバッテリーとして実現化を目指している。ニュースリリースでは、ウォークマンとスピーカーで音楽を再生してみせる様子やぶどう糖が含まれる市販のスポーツドリンクで発電する様子を動画で公開している。



http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200708/07-074/index.html




登録日時: 2007/12/20 08:10:08 PM

英語記事はこちら


 


 

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