エコ・ソーシャルビジネス

2007年11月30日

 

富士ゼロックス 植物由来成分30重量%以上のバイオマスプラスチックを開発

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業) 

 

富士ゼロックスは2007年7月5日、富士フイルムの技術協力を得て、植物(今回はとうもろこし)由来成分を30重量%以上含むバイオマスプラスチックを開発したと発表した。富士ゼロックスは、このプラスチック製部品を順次商品に採用していく予定で、従来のプラスチック(ABS樹脂)を使用した場合に比べ、CO2排出量を約16%削減できる。

バイオマスプラスチックを部品や商品に使用する場合、ある一定値以上の難燃性と衝撃に対する強度が要求され、通常は全重量に占めるバイオマス樹脂の割合を下げ、難燃剤や石油系強化剤の割合を上げ、難燃性と衝撃強度の両立を図っている。

同社は今回、通常より植物由来成分を多く使うことでCO2の排出量削減を目指し、植物由来成分25.0重量%以上を目標に開発。難燃剤の使用量を従来の半分以下とすることが可能な処方を開発し、その分植物由来成分を増やして30重量%以上とし、同時に耐衝撃性および耐湿熱性の向上をはかることにも成功。植物由来成分を増やしながら難燃性と衝撃強度・湿熱安定性を両立した。

機構部品へも適応可能なバイオマス樹脂の開発は業界初。これにより、従来使用しているプラスチック(ABS樹脂)は機構部品を含めてバイオプラスチックに代替えが可能になる。



http://www.fujixerox.co.jp/release/2007/0705_plastic.html




登録日時: 2007/11/30 11:40:17 PM

英語記事はこちら


 


 

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