2006年11月30日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(製造業) 大学・研究機関
地球環境産業技術研究機構(RITE)と本田技術研究所(Honda)は2006年9月14日、稲藁などの食用に供さない植物の茎や葉といった、ソフトバイオマスに含まれるセルロース類からバイオエタノールを製造する技術に関する共同研究の成果を発表した。
RITEのバイオ技術とHondaのエンジニアリング技術を融合してRITE-Hondaプロセスを開発し、セルロース類からバイオエタノール製造に道を開いた。製造工程は(1)ソフトバイオマスからセルロース類の分離、(2)セルロース類の糖化、(3)微生物による糖からエタノールへの変換、(4)エタノールの精製で成り立っている。
従来の技術では(1)で副生する発酵阻害物質が(3)の微生物の働きを妨げ、変換効率が極めて低いことがエタノール製造上の障害となっていた。本プロセスでは、RITEの開発したRITE菌を(3)で使うことにより、変換効率が飛躍的に向上した。
RITEとHondaは、本プロセスの工業化に向けた研究を進め、パイロットプラントによる実証実験を計画している。さらに、バイオマスから自動車用材料を含む様々な産業用物質を生み出すバイオリファイナリーへの進化を目指すとしている。
http://www.honda.co.jp/news/2006/c060914.html
http://www.rite.or.jp/Japanese/labo/biseibutsu/01/01_top.html
登録日時: 2006/11/30 09:23:03 AM
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